オフィスビル内における全熱交換器の加湿エレメント交換

今回は都内にある大手企業様からのご依頼で、オフィスビル内の全熱交換器のメンテナンスを行いましたので、ご紹介いたします。 全熱交換器とは、換気によって失われる室内の熱を、給気する新鮮な空気に移す事で、温度変化を最小限に抑える省エネルギーの換気システムです。 また冬場は室内の乾燥を防ぐために、加湿により快適な湿度に整えた空気を送り込むことも出来ます。

オフィスビル内の全熱交換器メンテナンスで交換された加湿エレメント。左は新品のオレンジ色のフィルター、右は白い汚れが目立つ使用済みフィルター。背景には工具バッグが置かれている。

①加湿エレメントと呼ばれる水を浸透させるフィルターは、交換しないと不純物が溜まってしまい、カビや異臭の原因にもなりますので、汚れたフィルターの交換作業をしていきます。

右が機械から取り出した古い加湿エレメント(白い汚れが目立っています)、左が新しいエレメントです。

全熱交換器の加湿エレメント交換作業。作業者が床に膝をつき、電動工具で枠組みを外している。周囲にはオレンジ色のフィルターや黒い部品が置かれている。

②枠組みは再利用するため、一つ一つ丁寧に外していきます。

全熱交換器は天井内に設置されている事が多く普段は見えない部分ですので、異臭がして初めて汚れに気が付くこともあります。

全熱交換器の加湿エレメント交換作業。作業者は外した枠に新しい加湿エレメントを取り付け、電動工具でしっかりと固定している。近くには別の加湿エレメントも置かれている。

③外した枠組みに新しい加湿エレメントを取り付けていきます。

使用環境によりますが、一般的に3年から7年の周期で交換となります。

全熱交換器に新しい加湿エレメントを戻した状態。内部には黒い長方形の部品が見え、周囲には断熱材で覆われた配管がある。

④綺麗になった加湿エレメントを、全熱交換器に戻します。

今回は建物内にある約100台の全熱交換器の加湿エレメントを全て交換し、作業が完了しました。

城南サービスでは、省エネルギーにも力を入れています。ビルや公共施設への電気、空調、給排水設備工事を基本として、エネルギーの無駄削減のためのメンテナンス業務など幅広く行っています。お客様にとって快適な環境をご提供いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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