南極に飛んだ理由

南極に飛んだ理由

㈱城南サービス
取締役 磯 一郎

1.南極観測船は日本と南極を往復すると、20,000マイル。
  南極での行動を含め約150日かかります。
  越冬隊員は1年毎で交代しますが、研究者が続けて数年研究したい場合、
  この移動日数の負担は並大抵ではありません。
  このため航空機による移動が長年望まれてきました。それには飛行機利用で
  安全に南極往復できるかが課題でした。
  そこで色々な航空機を乗り、飛行安全教育航空事故調査等を経験した私と
  似た経験をお持ちの航空大梅村教授、そして南極のエキスパートで南極越冬
  隊長を何度も経験された本吉極地験教授とで南極に飛行機で往復し、フライト
  での安全を確認するための仕事を行いました。
  話が長くなりましたが、要は船では時間がかかり過ぎるので、飛行機で
  行きたい、なんとかしましょうということです。

2.以外と知らない南極
  面積は1440万㎢。オーストラリア860万㎢よりずっと大きいのです。
  ちなみに日本は37万㎦しかない。
  真水(海水以外)は世界の70%が南極にあります。(人類最後の宝かも)
  南極は最も標高が高く平均2200m。雪氷は平均2000m積もっていますので
  海岸以外で地表が見えているのは山の頂となります。
  南極は最も乾燥している大陸で年間平均降水量50mmにすぎません。
  南極は最も美しい大地だと思います。

続く

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